【ナニワ金融道】店子の夜逃げで大家が割を食いトイチの餌食になるなんて不条理?

知らぬが仏とはならないのが世の常、知らぬは罪というエピソード。

求人チラシを発行している軽薄企画。

ご多分にもれず、バブル期に銀行に言われるがままに自社ビルを建てたようです。

2階と3階を貸していた猫馬場塾に夜逃げされ、債権者に詰められる社長の軽薄一郎。


出典:「ナニワ金融道」第12巻

店子から2ヶ月家賃が入金されていないのに、催促すらしていない様子のどこか抜けたキャラとして描かれています。

尻に火がつき闇金に

念書を書かされ、債権の支払いを負わされた軽薄は、返済のために帝国金融に電話を掛ける。

電話を受けた吉村が融資の回答をできず、翌日の支払いに間に合わない軽薄は、トイチの銭田から600万の融資を受けることに。


出典:「ナニワ金融道」第12巻

軽薄の中では、債権者に午後に払うように話をするという機転はなかったようです。

年利40%の帝国金融ではなく、年利3000%にもなるトイチから借りること自体、冷静な判断ができなくなっている証でしょう。

百歩譲って10日後に確実に全額返済できるのならまだしも、あてがないままに借りた時点でアウトでしょう。

借り換えを提案してきた帝国金融を断り、無担保だからトイチの方がマシと考えてしまう軽薄。

こんな経営者でも会社がつぶれなかったという、バブル時代への皮肉にも思えます。

杜撰な経営があきらかに

トイチに手を出したことで、苦楽をともにした営業部長からも愛想を尽かされる軽薄。

退職金を要求する部長に、払う金がないと言う。

退職金など従業員の手当と運転資金がすべて一緒になってしまい、経営能力の無さを露呈した軽薄。

銭田にそそのかされ、夜逃げしたフロアにテナントを入れて借金の一括返済を目論む。

いやいや、トイチは時間を味方につけて、できるだけ元本返済をさせないようにするのだから、客付けなんてするわけないでしょう。

ということすら想像できないのは、日々仕事に追われて、自分の業務以外のことにはまったく疎いヤツこそカモだと青木先生に言われているようです。

ネバーエンディング

トイチの返済がキツくなった軽薄は、利息の支払いを帝国金融に申し込む。

感情論を抜きにすれば、もっと早く帝国から借りるべきだったのに、無用なプライドのために傷口が広がる羽目に。

プライドなんて1円にもならないんだから、とっとと捨てて頭を下げればよかっただけのこと。

その見栄のために、何も知らない社員を手形の裏書人にしてしまう。

後ほど、しっかりと手形分を回収されてしまう社員こそ、いい面の皮でしょう。

不必要なプライドで色んな人に迷惑を掛ける、管理能力のなさへの警告に違いありません。

取り込み詐欺に手を出す


出典:「ナニワ金融道」第13巻

トイチの借金返済をあきらめた軽薄は、銭田にいわれるがままに取り込み詐欺をすることに。

会社の倒産であれば民事ですが、取り込み詐欺は刑事事件になることすら理解していないような軽薄。

取り込み詐欺をしているのに、立派な経営者と見られたい心が捨てきれないような軽薄の言動。

裸一貫になればどんなことでもできると言いますが、本当の意味で丸裸になるために一番むずかしいのは虚栄心を捨てることなんでしょう。

計画倒産をするための心得など、決して参考にすべきではありませんが、いつ取引先がそうなるとも限らないという心づもりは持つべきと示唆されているようです。

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